すい臓病と糖尿病の関係
すい炎とすい臓がんの因果関係は、はっきりとしていませんが、すい炎の増加と共にすい臓がんも増加していることは確かです。
癌において、すい臓がんに限らず、食事、環境、習慣性、代謝性などさまざまな因子の相互作用の可能性を考える必要があります。
しかし、慢性膵炎で、膀石のある人は、すい臓がんになる率がやや高い傾向にあるのです。
一説には、膀石がすい管をこすり、刺激を受けた部分に癌ができやすくなるのではないかと言われていますが、様々な説があるようです。
すい臓がんと膵炎が同じように増加傾向にあることから、すい臓病全体としてどのような症状があるのかを考えて、何かの不調を感じたら、徹底的に検査を受けることが大切なようです。
すい臓病が疑われた場合、採血や採尿で、アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素の量の測定をします。
すい臓病の場合、消化酵素の量が上昇するのでそれを調べますが、慢性化した膵炎の場合、必ずしも上昇しないことがあるので、これだけの検査では診断を確定できません。
そのため次に行う検査は、画像診断です。
超音波、X線CTスキャン、すい管造影などの検査です。
これらは、すい臓の形態的な変化からすい臓病を診断する方法だそうです。
すい管造影とは、内視鏡を見ながら、細い管をすい管の中に入れて造影剤を注入し、すい管を撮影する方法です。
この方法は、慢性膵炎やすい臓がんの鑑別に威力を発揮するのですが、外来では無理なので、検査入院が必要です。
すい臓がんの原因になるものは、これといって特定することはできません。
すい臓がんだけでなく、他のどの癌もそれは同じです。
癌の発生は、促進要因となる、脂肪分の多い食事の摂取、アルコールの過剰摂取以外にも、環境、習慣、代謝など様々な因子の相互作用と考えられるのです。
また、他の疾患との因果関係の研究も、今は進められています。
すい臓がんの患者は、糖尿病を発症する率が高いそうです。
医師の指示通りの治療を行い、自己管理もしているのにもかかわらず、上手く糖尿病をコントロールできない糖尿病の患者で、上腹部や背中に痛みがある場合、すい臓がんを疑う場合もあります。
すい臓には、外分泌と内分泌という二つの重要な働きがあります。
糖分やたんぱく質、脂肪などを分解する酵素を多く含む消化液を分泌する働きを外分泌と言います。
インスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌して、すい臓内部の血管循環のほうへ分泌する働きを内分泌と言います。
血液中の糖分レベルを下げる働きをしているインスリンの分泌が不足すると、血液中の糖分が多くなりすぎて糖尿病になってしまうのです。
すい臓がんに限らず、すい炎、すい臓病全体として、糖尿病との関係を考えたほうが良いかもしれません。